2019年5月4日土曜日

コカ・コーラの5倍以上の価格で勝負するおこちゃまびいるの勝算は?

タイのプーケットでは、気温も高く、飲料は必需品である。
コンビニエンスストアでの物価水準は、500mlペットボトルのミネラルウォーターは7バーツ(約26.6円)、同じ大きさのコカ・コーラは17バーツ(53.2円)である。



そんな中、ひときわ高い日本製商品を発見した。瀬戸内白桃ラムネとおこちゃまびいるである。


コンビニのショーケースに、何の説明もなく売っている。商品ラベルにアルファベットは書いてあるものの、タイ現地の人にとっては何のことかよくわからない。値札は、それぞれ"SETOUCHIHAKUTORUMUNE"、"OKOCHAMA SODA FOR KIDS"である。
その価格であるが、なんと、瀬戸内白桃ラムネが79バーツ(約300円)、おこちゃまびいるが89バーツ(約338円)である。



これで現地の消費者が買うだろうか?
タイのプーケットのような場所で、瀬戸内がそこまでの知名度があるとは思えない。また、「おこちゃま」と言ったところで、何を意味するかも伝わらないだろう。
仮にプーケットを旅する日本人をターゲットと設定すれば、この2つの飲み物のいずれかを手に取る旅行客はいるかもしれない。実際、取材した2日間で瀬戸内白桃ラムネは1本売れていた。ただし、そうした需要がどれだけのボリュームになるかは疑問である。

もし、この2つの商品をタイで売るとすれば、デパートのような場所で、他の日本製商品と一緒に、しっかりした商品説明を加えた上で陳列する必要があるだろう。

グローバルマーケティングでは、商品そのものだけではなく、どのような流通経路にのせて、どこで販売するかも非常に重要な要素である。
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