2019年5月7日火曜日

価格差10倍以上!タイのマンゴーと日本の農産物輸出

タイの街角では至る所に果物売り場がある。
中でもおススメなのがマンゴー。
1kgあたり60バーツ(約228円)で食すことができる。
楽天市場で宮崎の完熟マンゴーを買うと安くても2,600円程度で売られているので、その価格差は10倍以上だ。
正直、売り場の店構えを見ると心配になることもあるが、元々熱帯果樹のマンゴーなので、保存状態には問題ない。
注文するとその場でカットして容器に入れてもらえる。

タイのマンゴー1
タイのマンゴー(店頭でこのような容器に入れてもらえる

タイのマンゴー2
タイのマンゴーと龍眼(ロンガン)

タイのマンゴー2
タイのマンゴー
味は当然、非常においしい。冷蔵庫で冷やしてから食べると、さらに美味しい。
千疋屋で16,000円出して、みやざき完熟マンゴー「太陽のたまご」を食すのも美味しいだろうが、味覚でこれだけの価格差を実感できるかは疑問である。

日本の果物を輸出する取り組みは数多いが、競合となるのがこのような価格帯の美味しいフルーツであることを認識する必要がある。流通コストを考えると、当然、日本国内での販売価格よりも高くなければ採算は合わない。一方でその価格差に見合うだけの付加価値を付けるのは難しい。現地消費者のニーズをしっかり見極め、細かいターゲティングをしていく必要があるだろう。




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2019年5月5日日曜日

タイで人気の栄養ドリンク:M-150(エム・ロイハーシップ)

タイのコンビニでは非常に多くの栄養ドリンクが10バーツ(約38円)程度の安価で売られている。
中でも人気なのは、M-150(エム・ロイハーシップ)と呼ばれる栄養ドリンクだ。

タイで人気の栄養ドリンク:M-150(エム・ロイハーシップ)
タイで人気の栄養ドリンク:M-150(エム・ロイハーシップ)

今回の滞在で通ったコンビニ(ファミリーマート)でも圧倒的な売れ行きであった。

この栄養ドリンクは2006年12月5日に日本でも発売されている。
日本語サイトも用意されており、商品説明は下記の通りとなっている。

M-150は、タイのバンコクへ本拠地を構えるOSOTSPA社が製造する機能面にフォーカスした非炭酸エナジードリンクです。1985年にタイで発売後、現在世界20ヶ国以上で販売されており、海外展開も好調で、2015年度は世界年間販売本数18億本を突破いたしました。握りやすい角型瓶ボトルに、活力を彷彿させる赤色と黄色を基調としたパッケージで、タイ国民はもとより多くの観光客、近隣諸国の方々から愛され続けております。(M-150日本語サイトより)
価格は現地価格が10バーツ(約38円)で、日本で買うと120円(税別)とのこと。

現地で味わったところ、非常に甘みが強く、気温30度以上の気候の中で疲れを取るにはちょうどよい味であった。このままの味だと、健康意識の高い日本人には敬遠されるかもしれない。日本で売られているM-150は日本人向けに味を変えているとのことだが、どの程度カスタマイズされているだろうか、今後検証してみたい。

日本から栄養ドリンクやサプリメントの輸出を考えている事業者も多いだろうが、タイにおいてはM-150が強力な競合他社になることを覚えておく必要がある。


2019年5月4日土曜日

コカ・コーラの5倍以上の価格で勝負するおこちゃまびいるの勝算は?

タイのプーケットでは、気温も高く、飲料は必需品である。
コンビニエンスストアでの物価水準は、500mlペットボトルのミネラルウォーターは7バーツ(約26.6円)、同じ大きさのコカ・コーラは17バーツ(53.2円)である。



そんな中、ひときわ高い日本製商品を発見した。瀬戸内白桃ラムネとおこちゃまびいるである。


コンビニのショーケースに、何の説明もなく売っている。商品ラベルにアルファベットは書いてあるものの、タイ現地の人にとっては何のことかよくわからない。値札は、それぞれ"SETOUCHIHAKUTORUMUNE"、"OKOCHAMA SODA FOR KIDS"である。
その価格であるが、なんと、瀬戸内白桃ラムネが79バーツ(約300円)、おこちゃまびいるが89バーツ(約338円)である。



これで現地の消費者が買うだろうか?
タイのプーケットのような場所で、瀬戸内がそこまでの知名度があるとは思えない。また、「おこちゃま」と言ったところで、何を意味するかも伝わらないだろう。
仮にプーケットを旅する日本人をターゲットと設定すれば、この2つの飲み物のいずれかを手に取る旅行客はいるかもしれない。実際、取材した2日間で瀬戸内白桃ラムネは1本売れていた。ただし、そうした需要がどれだけのボリュームになるかは疑問である。

もし、この2つの商品をタイで売るとすれば、デパートのような場所で、他の日本製商品と一緒に、しっかりした商品説明を加えた上で陳列する必要があるだろう。

グローバルマーケティングでは、商品そのものだけではなく、どのような流通経路にのせて、どこで販売するかも非常に重要な要素である。

BoP市場の一例:タイのコンビニで見かけた体重計

体重計と言えば、日本では家庭に1台置くのが一般的である。
健康意識が高い人であれば、毎日乗って体重をチェックするための必需品だが、体重測定は週に1回程度で十分と考える人も多いのではないだろうか?

タイでは、コンビニに体重計が置いてある。

タイのコンビニに置いてある体重計

1回1バーツ(約3.8円)で体重のみならず、BMIも測定できる。外に置いてあるので、当然、着衣で靴を履いたままの測定になるので、正確性は劣るだろうし、体脂肪率の測定は無理であるが、定期的に測定する項目としては十分だろう。

このように日本では一家に一台が一般的な家電品が、海外ではコンビニで「利用」されるだけで十分と考えられているものもある。これはBoP市場として認識されていることが多い。家電品をそのまま輸出するという発想をしているとビジネスチャンスは全く無いが、体重測定の技術を応用して、街角で測定するための機械でシェアを取ることを考えると大きなビジネスチャンスになり得る。

こうして、現地事情を把握し、現地の消費者のニーズを把握することがグローバル・マーケティングの第一歩となる。単に日本にいて、自社サイトやパンフレットの多言語化をして、SNSでの拡散に取り組んでいるだけでは、成功は望めない。




2019年1月14日月曜日

サンテクノ ミャンマーに海外人材育成のための専門学校設立

サンテクノ株式会社(本社名古屋市中村区千原町、細江政司社長)がミャンマーに語学やCADなどを教える専門学校を設立する。専門学校で育成した人材を日本に送り込む計画。早ければ10月までに開業する見込み。

詳細は下記の記事参照

少子高齢化に伴う国内人材不足が顕在化しつつある一方で、外国人技術者の教育を1社で実施するのは、語学の問題もあってハードルが高いもの。こうした海外の専門学校が課題解決に向けた第一歩になるかもしれない。


2019年1月8日火曜日

西陣織海外展開秘話 柄ではなく「技術と素材」で勝負

株式会社細尾 常務取締役の細尾真孝氏が西陣織の海外展開について語っている

壊そうとしても変化を飲み込む、それが伝統だ』(日経ビジネス)
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/082000075/010700012


ポイントは下記の通り
  • 細尾真孝氏の父がパリの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に西陣織で作ったソファを出展(記事中では「出店」となっているが誤字)したが、受注ゼロ
  • 失敗要因は、生地幅が狭すぎることと完成品を作るという固定概念に縛られていたこと
  • 翌年、翌々年とクッションやクッションカバーを作るが苦戦
  • 2008年末にパリのルーブル装飾美術館で開催された日仏国交150周年の記念展に出品し、世界で5本の指に入ると言われる著名な建築家ピーター・マリノ氏から、鉄が溶けたようなコンテンポラリーアートのような柄のテキスタイル開発の引き合いを得る。エンドクライアントはクリスチャン・ディオール
  • 和柄ではなく、西陣織の「技術と素材」が評価されたことを知る
  • 従来より広い生地幅を織れる織機を製作し、ディオールへの納品を果たす
日本の伝統工芸品の海外展開は様々な地域で試みられているが、日本人向けの商品をそのまま海外に持って行っても、うまく行かないケースが多い。日本人は「和の文化」への関心の高さに期待するが、実際はデザインや商品開発を海外向けにカスタマイズしなければ受け入れられないのである。現地ニーズをしっかり把握することからスタートすることで、より効率的に海外展開が可能となるのである。

2019年1月4日金曜日

「サイゼリヤ」創業者 正垣泰彦氏 オーストラリア進出時の苦労話を語る

日経スタイルに、サイゼリヤのオーストラリア進出時の苦労話が日経スタイルに掲載された。

「失敗生かして強く」 豪州の新工場、ストで難航 
https://style.nikkei.com/article/DGXZZO39383060W8A221C1000000





ポイントは下記の通り。
  • オーストラリア政府と直接交渉して土地を入手
  • 工場建設時、組合加入の勧誘を受け、断ったらストライキ等の妨害に遭った
  • 代替策としてニュージーランドでの工場建設を試みたところ、オーストラリア政府が組合を説得することになった
  • その結果、2000年の工場設立登記から生産開始まで2年間経ってしまった
海外進出には想定外の事態はつきものである。しかし、2年間も経過すると市況も変化し、好機を逃すことにつながりかねないため、工場建設の期間は極力短縮し、一刻も早く生産開始するのが鉄則である。
サイゼリヤが工場建設を開始した2000年は、マクドナルドが平日65円のハンバーガーを投入し、外食産業に大きな影響を与えた年であった。おそらくサイゼリヤとしても、早期にコスト削減する必要があっただろう。
現地事情に詳しいアドバイザーがしっかりアドバイスしていれば、もう少し違った対応になったのではないだろうか?


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