内閣府が15日に発表した4~6月期の国内総生産(GDP)速報値で、インバウンド消費を示す「非居住者家計の国内での直接購入」が前期比4.5%のマイナスとなりました。マイナスになるのは2012年10~12月期(5.7%減)以来3年半ぶりで、「爆買い」ブームが本格的に終焉を迎えたことを意味します。
一方で、訪日外国人の数自体は増えており、2016年1~3月期も前期比で8.1%増でした。
詳細は日本経済新聞の報道をご覧ください。
日本経済新聞 - 訪日客の消費変調、3年半ぶり落ち込み
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS15H1N_V10C16A8000000/
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訪日外国人観光客の消費行動に変化が現れた |
インバウンド消費は「何でも売れる時代」が終わり、「選別の時代」に突入します。訪日外国人向けに日本の名産品を集めた商業施設がいくつもできましたが、今後は苦戦を強いられるでしょう。一方で、顧客の絶対数は増えており、今後も東京オリンピックに向けて増えることが見込まれているわけですので、やり方次第で十分に需要を取り込むチャンスは大きいといえます。
今後は訪日外国人のセグメンテーションと顧客ニーズの把握がこれまで以上に重要となるでしょう。そもそも「訪日外国人」と一緒くたにして捉えること自体が難しくなっています。各国消費者のニーズの傾向を理解した上で、最適な商品を最適な方法で訴求し、提供していく必要があります。