このココナッツオイルはモデルのミランダ・カーやが愛用していることで「美容に効果がある」と話題になった。日本でも「世界ふしぎ発見!」で「最新ダイエット術」として紹介されたり、NHKの朝イチで紹介されたりして、放送直後はスーパーで品薄状態になったほど話題の商品である。
参照: 世界ふしぎ発見! 第1344回 人類の進化と歴史にヒントが!最新ダイエット術大公開2015年1月24日 夜9時~このココナッツオイルの中に含まれる「中鎖脂肪酸」という成分が、肝臓で「ケトン体」(アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称)を作り出す。この「ケトン体」はブドウ糖と同様にエネルギー源となる作用がある物質で、体内のブドウ糖が不足した時に肝臓で脂肪を分解して生成される。この機能を利用したのが「ケトン体ダイエット」で、糖質の摂取を制限し、敢えて体内のブドウ糖を不足させることで、肝臓において体脂肪を「ケトン体」に変換させ、この「ケトン体」を体内のエネルギーとして使うという手法である。こうした糖質制限をしている時にココナッツオイルを積極的に摂取するとケトン体の生成が促進され、ダイエット効果が高まるということである。
こうして話題となっているココナッツオイル。フィリピンのスーパーマーケットでよく売られている「ピーターポール」のココナッツオイル(下記写真)、フィリピンで買うと約170ペソ(463円)である。
フィリピンのブランド、ピーターポールのバージンココナッツオイル |
これを日本で買おうとすると、Amazonで買っても1,650円であり、フィリピンで買う3.5倍だ。
日本のスーパーマーケット等で売られている日清オイリオのエキストラバージンオイルも、アマゾンで980円、安いスーパーでも860円ぐらいで売られているのである。これでもフィリピンで買う2倍の価格だ。
まさに、健康や美容に関心の高い人に渡すお土産としては最適なアイテムである。
グローバルマーケティングの観点で見ると、これだけの内外価格差があれば、フィリピンで作ったものを日本に輸入して売ったとしても十分に利益が出るだろう。常に情報の感度を上げ、ブームになりそうな兆しが見えたらすぐにアクションを取る意思決定の速さが重要だ。