私は真っ先に「日清のカップヌードル!シーフード味」と答える。今までいろいろな日本食や日本のお菓子をお土産にあげてきたが、このカップヌードルが一番喜ばれる。私がフィリピンに行くときは箱買いしていくし、マニラのニノイ・アキノ国際空港で手荷物が出てくるのを待っていると、このカップヌードルの箱がいくつも出てくる。
では、フィリピンでこれが売っていないのか、と言えば、当然、日清食品ほどの会社がこのビジネスチャンスを逃すはずはなく、現地でもこのシーフード味のカップヌードルは売っている。しかし、フィリピンの人たちは、フィリピンで売っているカップヌードルと日本から持ってきたカップヌードルは味が違い、日本から持ってきたカップヌードルでなければ美味しくないと言うのである。
本当だろうか?
お土産でもらった嬉しさや日本から持ち込んだという事実が味覚に影響しているのか?
もし、日清食品が現地向けに味を変えているとしたら、わざわざ現地化したことによってビジネスチャンスを逃しているのであるから、グローバルマーケティング上の失敗と言っても過言ではない。(もちろん、その分日本で売れているのだから良いという考え方もあるが)。
真相はまだ解明できていない。
そして、今日も大量のカップヌードルがマニラに向けて飛び立つのである。