メニューはハンバーガーやフライドチキンを楽しめる。 特に、独自のグレイビーソースが人気を博しており、フィリピン人の圧倒的な支持を得ている。また、子供が喜ぶ甘めの味のスパゲティミートソースも販売しており、ファミリー層にも人気がある。
Jollibeeのメニュー例。ライスの右にあるカップがグレイビーソースである(ふたを取って写真を撮れば良かった。。。) |
日本ではファストフードの代名詞的な存在であり、グローバルレベルで言えばNo.1の店舗数を誇るマクドナルドが、フィリピンでは約400店しか展開していないことを考えると、この800店という数字がいかに大きいかがわかるであろう。同じく、日本では「フライドチキンと言えばケンタッキー(KFC)」であるが、フィリピンのKFCはJollibeeほど賑わっていない。
Jollibeeはフィリピン以外にもアメリカ、ヴェトナム、香港、サウジアラビア、カタール、ブルネイに進出しているが、やはりフィリピン国内ほどの店舗数にはなっていない。きわめてローカル色の強いファストフードチェーンである。
グローバルマーケティングにおいて、こうした地元の有力なプレイヤーの存在は頭が痛いものである。Jollibeeの商品に似せた商品を取りそろえ、真っ向勝負を挑んでもまず勝ち目はないだろう。独自路線を貫くことで差別化し、地道にファン層を拡げる戦略を取りたいものである。場合によっては、国としての優先度を下げ、自社のファン層を多く獲得し、多くのシェアを取れる国に注力した方が良いかもしれない(マクドナルドもそうしているように感じる)。
ちなみに、フィリピンに行くとJollibeeが日本進出を狙っており、その独占販売権を得られるかのような話を持ち掛けられる詐欺が流行っていたことがある。しかし、最近は日経新聞が報じるように、本当に日本進出を検討しているようである。
比ジョリビー・フーズ、日本進出を検討
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDX24H1N_U5A320C1FFE000/
日本で食べられる日も近いかもしれない。が、詐欺に引っかかる人も増えるのではないかと気がかりである。