2015年5月20日水曜日

グローバルマーケティングの課題(6) : 広告宣伝における訴求方法がわからない

次に課題となるのが広告宣伝(Promotion)である。




グローバルで見ると、文化の違いにより表現が規制されていることがあるので要注意である。
広告宣伝の事例ではないが、ポーランドでは性別不明であることや着衣が不適切ということで「くまのプーさん」が発禁となった。




また、ブルボンはインドネシアで「プチポテト」というスナック菓子に豚肉の成分が含まれていることを明記していなかった点を問題視され、商品はすべて回収された。こうした規制について熟知した上で、海外での広告宣伝方針を立てていかねばならない。




また、規制ではなくとも、ブランドの印象を統一する観点と現地の人の好みに合わせる観点は対立することがある。例えば、中国人は金色を好む人が多い。それは、三国時代や南北朝時代に政権が不安定で貨幣よりも信頼性の高い金を持つことが多かったことの名残りである。しかし、日本で金を多用することはあまり好まれないし、場合によってはブランドイメージに影響を与えることがある。

同じ会社、同じブランドなのであるから統一したブランドイメージで訴求すべき。
現地で売るのであるから現地の趣向に合わせるべき。

どちらも背景にある考え方は正しいため、一概にどちらかに決められない問題である。


 GBSのグローバルマーケティングソリューション
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