2015年5月20日水曜日

グローバルマーケティングの課題(4) : 適正価格がいくらかわからない

現地の顧客層(「誰に」)を決め、商品自体の仕様(「何を」)を決めたとして、次に問題になるのが「どのように」の部分である。よく使われるマーケティングの4Pで言うところのPrice(価格)、Place(場所)、Promotion(広告宣伝)である。まず、価格について検討しよう。




当然のことであるが、グローバルで考えると日本とは購買力が異なる国/地域が多い。 成長基調にある新興国は購買力が低い国が多い傾向にあるため、現地において日本と同じ価格で売ろうとすると庶民には手が届かない価格となる。富裕層を狙えば良いという考え方もあるが、それではボリュームが確保できず、ビジネスとして十分なリターンを得られないことも多い。日本で生産している商品を海外に持っていけば輸送費がかかるので、従来のコストの考え方を適用して、製品のコストに輸送費を上乗せすると、日本よりも高い価格設定となる。
日本より購買力が低い国で日本以上の価格設定をするのであるから、富裕層に受け入れられるぐらいのブランド品を除けば、冷静に考えれば売れるわけがない。これもまた、グローバルマーケティングで課題となるポイントである。
グローバルマーケティングの課題4
 
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